2018年1月17日水曜日

直木賞に門井慶喜さんの作品が選ばれました!

  第158回芥川賞・直木賞の選考会で、門井慶喜さん(1994年、日本史竹居ゼミ卒業)の『銀河鉄道の父』(講談社)が直木賞に選ばれました。受賞した作品は、宮沢賢治の生涯を父政次郎の視点から描いたものです。朝日新聞の報道によると、記者会見で門井さんは、歴史小説家という仕事について「歴史好きの父から慶喜という名を与えられたことで、決まっていたのかもしれない。21世紀の読者にとって価値あるものを歴史の中に見つけていく、21世紀の文章で届けていく」と話されました。選考委員の伊集院静さんによると、本作品は「圧勝でした。賢治がいかに父を思っていたかが、父の言葉でよく書かれている。門井さんは歴史的事実だけでなく、父と子というテーマに対峙した。どうしようもなさや柔らかさなど、賢治の幅を広げたのも門井さんの功績」とたたえています。
  文化史学の卒業生こぞって、門井さんの受賞を心よりお慶びするとともに、今後の益々のご活躍をお祈りいたしましょう。

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