2021年2月4日木曜日

河村晴久さん、澤田瞳子さんが京都府文化賞を受賞

 能楽師の河村晴久さん(1979年学部卒・2000年院博士課程前期修了)と小説家の澤田瞳子さん(2000年学部卒・2003年院博士課程前期修了)のお二人が第39回(令和2年度)京都府文化賞を受賞されました。同賞は京都府における文化の振興と発展を図るため、京都文化の向上に寄与された方の顕彰として授与されるものです。

 河村さんは「功労賞」を受賞。府のホームページによりますと、「能楽師として多くの舞台で優れた舞を披露し、高く評価されている。海外での英語講演を実施し、『伝統音楽普及促進事業実行委員会』を主宰して教育界と協働した教材を開発するなど、外国人や次世代への能の普及にも大きく貢献」されたことが評価されました。

 澤田さんは「奨励賞」を受賞。「現在活動している作家では唯一、奈良・平安時代の小説を主に執筆。直接史料にあたり、当時の一般の人々の生きざまを描く。平成27年の『若冲』から、昨年の『能楽ものがたり 稚児桜』まで4作品が直木賞候補となった」(同ホームページ)ことが評価されました。

 コロナ禍であまり元気のでない昨今、文化史卒業生のお二人揃ってのご受賞は、私たちにとって本当に明るいニュースです。心からお慶び申し上げますととも、今後のお二人のますますのご活躍を祈念いたします。