2016年8月11日木曜日

「竹居明男先生を囲む会」を開催しました

 文化史学科で37年間にわたり教鞭をとられてきた竹居明男先生が、20163月末をもって定年退職されました。612日(日)に、30余期にわたるゼミ生が集い、新島会館で「竹居明男先生を囲む会」を開催しました。先生と奥様をお迎えし、55名のOBOGが集まって、懐かしい思い出話に花が咲きました。先生の研究に対する真摯な態度や、史料を丁寧に読み込まれる姿勢は、私たち教え子の糧となっています。ゼミ生は、研究・教育職、文化財行政職や学芸員など専門を活かした仕事に就いたり、よき家庭人として社会に向き合ったりしています。先日2度目の直木賞候補にノミネートされた門井慶喜君をはじめ、皆さまざまな分野で活躍しています。
 一同から、先生のお好きなハンチングをプレゼントさせていただき、先生からも励ましのお言葉をいただきました。また「自撰略歴および著作・講演等目録」(「文化学年報」第65輯所載)を頂戴し、先生の積み重ねられた業績を改めて振り返りました。還暦祝いの会以来、6年ぶりの集いでしたが、心温まるよい会になったと思います。

2016年7月4日月曜日

文化史学科の今(2)


西洋史コース1年生の合宿

西洋史コースでは毎年春学期に、北小松のリトリートセンターで1年生の合宿を行っています。現在のような形で開催するのは、今年で9回目となります。7月2~3日に、1年生52人と、教員6人、院生6人で実施しました。
初日の夕食後に、約3時間のワークショップを開催し、院生の指導のもとで複数の高校世界史B教科書を比較して、歴史叙述の問題を考えた後に、自分たちが教科書を作るという作業を通して歴史叙述の問題への考察をさらに深めました。二日目の午前中は、学生主体のレクリエーションで楽しい時間を共有しました。徹夜で話し込んでいた学生も多く、眠そうな姿も見かけましたが、おいしい食事もしっかり食べて、充実した2日間でした。

2016年5月7日土曜日

文化史学科の今(1)

2015年度に、西洋史コースに海外短期研修科目が新設されました。科目名は、「西洋文化史実地演習」です。昨年度は、中井義明先生が担当されて、9月にイタリア・ローマでの研修が行われました。古代遺跡や博物館の見学に加えて、ローマ大学で英語で講義を受けるなど、充実した研修となりました。参加学生は、13名でした。写真は、研修中の様子です。



2016年4月9日土曜日

新入会員を迎える

 2016年卒業の新入会員110名(大学院生5名を含む)を迎えました。史友会の新しい仲間として今後の活躍を大いに期待しています。
1949年の第1回卒業生から60年余り、毎年の文化史学科卒業生が史友会に入会し、会員数は5千名以上にのぼっています。3年ごとに開催の総会と懇親会のお知らせを封書でお送りしていますが、近年宛先不明で戻ってくる数が増加しています。
卒業時と住所が変わった方、史友会からの郵便物が届いていない方はどうぞ下記までご連絡ください。

  〒602-8580 京都市上京区今出川烏丸東入る 
同志社大学博物館学研究室 気付    史友会

          E-mail   ji-hakub@mail.doshisha.ac.jp

2016年4月5日火曜日

新年度の教員

 新年度がはじまり今出川キャンパスは、登録に来る学生やサークルの新入生勧誘活動で、にぎやかな様子です。
 さて、日本古代史の竹居明男先生が、3月末をもってご退職されました。永年のご功労に敬意を表し、感謝申し上げます。
 後任として、4月1日より、山田徹先生(助教)が着任されました。山田徹先生は、1980年福岡県生まれで、福岡高校卒業後、京都大学文学部日本史学専攻に進まれ、2003年にご卒業されました。そのまま大学院に進まれ、2010年に博士号を取得されました。ご専門は日本中世史で、とくに室町時代の支配体制を中心に政治・社会・文化を研究されています。

 また、2015年3月にご退職された有期教員(中国史)の水越 知先生(現在、関西学院大学文学部准教授)の後任として、城地 孝先生が4月1日に助教として着任されました。城地先生は、1978年北海道生まれで、北海道大学と同大学院で東洋史を専攻され、、2009年に博士号を取得されました。中国明代末の政治史がご専門で、ご著書『長城と北京の朝政--明代内閣政治の展開と変容』を2012年に京都大学学術出版会から上梓されています。

 この新進気鋭のお二人が、文化史学の教育と研究をより一層活気づけていただけると期待します。

2016年4月3日日曜日

新年度のはじまり

例年通り、4月1日に京田辺キャンパスで入学式があり、2日には今出川キャンパスで学習指導等の新入生向けの諸行事がありました。写真は、文化史学科の新入生歓迎会の様子です。125名の新入生を迎えました。これからの4年間が幸多いことを祈ります。

2016年2月22日月曜日

教員の新刊著書 紹介

小林丈広先生の新刊(共著)
 『京都の歴史を歩く』(岩波新書、2016年1月)


小林丈広先生が、高木博志先生(京都大学教授)・三枝暁子先生(立命館大学准教授)との共著で、『京都の歴史を歩く』を岩波新書として上梓されました。いわゆる観光案内の京都本とは大いに趣を異にしています。京都を「日本史の全体像や『地域史』の中でとらえ」「史料に裏づけられ、辛口で批判的な、手に持って歩ける歴史散策の書をつくりたい」(「はじめに」)との思いで著されたものです。京都で歴史学を学んだ私たちにとってはたいへん興味深い本です。

岩波書店のサイトは、→こちら です。

2016年2月15日月曜日

同期会開催の報告

1965年度入学生 同期会を開催


 2015年11月21日(土)正午、快晴、秋たけなわ。5年毎に行われている同級生の会が京都平安ホテルで開催されました。入学以来50年の記念すべき年に当たり、呼びかけ人の思い入れも一入でした。 当日は同級生144名の内40名が九州・北海道をはじめ全国から駆け付けました。
開会に先立ち物故者にたいして黙祷、開会の辞は同期会設立以来の代表幹事である河本勝君、続いて永井三明先生よりご挨拶を頂きました。先生の「70歳からが人生の中で最も楽しいことが待っている、70歳からは読書に時間を忘れ、明日の事に拘束されることもなく、全く自分の思いどおりに、これほど愉快な、充実した日々を過ごせたことはない」というご自身の経験をとおしてのお言葉に、一同大いなる希望と励ましを与えて頂きました。
望田幸男先生のご発声による乾杯の後は、近況報告などを交えての談論風発、たちまちてんでバラバラ騒然たる内にあっという間の時間の経過。皆で集まれる喜び、会った瞬間はるか昔の青春をたちまちにして今に取り戻せるこの機会、それらを実感しつつ、カレッジソング・同志社チェアーで締めて、幹事小屋敷禎祥君の中締め挨拶で一次会を閉会しました。
その後、記念撮影をし、まだまだ話し足りないところはコーヒータイムの二次会で補い、なお別れがたいところを泣く泣く再会を約してお開きとしたのは午後5時のことでした。