2017年4月4日火曜日

文化史学科新任教員のご紹介

 3月末をもって西洋史の井上雅夫先生(西洋中世史)が定年退職され、その後任として阿部俊大(あべ・としひろ)先生が4月1日に着任されました。
 阿部先生は、静岡県立磐田南高校卒業後、東京大学文学部・同大学院人文社会系研究科で学ばれ、2010年に東京大学より博士(文学)を取得、この間スペインのバルセロナ大学大学院に2年間留学されて中世史・古文書学の分野で博士号を取得されました。2012年から九州大学大学院言語文化研究院の准教授を勤められていました。
 中世盛期(11~13世紀)のイベリア半島諸国における政治と宗教の関係、およびイスラーム勢力に対する認識の考察を通して、ラテン=カトリック世界の国家観や他者観がどのように変容したかを分析することに関心をお持ちで、その成果を『レコンキスタと国家形成』(九州大学出版会、2016年)にまとめられました。
 文化史学科では、西洋中世史やフランス語文献講読などの授業を担当されます。西洋史研究の第一線で活躍される先生をお迎えし、より充実した教育・研究が展開されることを期待します。

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