2022年7月5日火曜日

キャンパスの老大木

 9日土曜日の総会・イベントが近づいてきました。お天気は大丈夫なようですが、暑くなることが心配です。ご参加のみなさまは、熱中症の予防にお努めください。また、コロナの感染者が増えてきていますので、当日は、感染対策にご協力をよろしくお願いいたします。

ところで、卒業生には気になる話題をひとつ。

校内には古い大きな樹木が何本も植わっていて、伝統を感じさせるキャンパスの「杜」として、学生や教職員の心を落ち着かせてくれています。ご存知の方も多いでしょうが、そのうちの何本かは、相当に年季が入っています。チャペルの前の大木は、周囲に長く高く太い枝を伸ばしていますので、何本かの太い鉄の支柱で支えねばならないほどです。

このたび、こうした老大木のうちの2本が、伐採されることになりました。一本は、上で触れたチャペルの前のエノキで、もう一本は図書館の前の、やはりエノキです。下の写真は、その2本の現在の様子です。先日、この図書館の前のエノキの太い幹の一部が落下し、下に設置されているベンチが損傷しました。幸い、ベンチには誰も腰掛けていませんでしたが、事態を重視した大学当局が樹木医に診断を依頼したところ、多くの人が往来するキャンパスの樹木としては危険であろうとの診断結果が出ました。それを受けて、図書館の前のエノキと、チャペルの前の、いかにも無理して支えられているエノキの2本が伐採されることとなったようです。

それぞれの樹齢が何年かは確認していませんが、おそらく、戦争に動員される学徒や、ヘルメット姿の全学闘の活動家や、近年では多くの海外からの留学生まで、キャンパスで過ごした様々な学生をいつも静かに見守ってくれていたことは間違いありません。寂しい気持ちを禁じえませんが、長年にわたる癒やしの空間を提供してくれたことに、感謝と敬意を伝えたい気持ちもわき起こります。

史友会の総会・イベントが開催される7月9日の朝8時から、図書館前のエノキの伐採作業が始まるとのことです。(チャペル前は、後日。) 総会・イベントの前後に、一度、伐採の様子をご覧になるのは、いかがでしょうか。木陰で過ごした学生時代の日々が蘇るかもしれません。




(文責 山田史郎)



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